Interview 大切なわが子を育てるためにこのまちへ。

東京暮らししか知らない、銀座が大好きだった女性が茅ヶ崎暮らしをして10年。子育て環境の良さでこのまちを選び、夫とともに雑貨店を営んでいる。パパにそっくりな息子と共に、食の豊かな茅ヶ崎ライフをエンジョイしています。

茅ヶ崎市旭が丘在住 篠田 晶美(しのだ・あきみ)さん

東京都目黒区出身。都内在住時代、インテリア業界でともに働いていた夫と下北沢で子供服・雑貨の店「LittlePage(リトルペイジ)」を始める。茅ヶ崎へ移住後、店も市内に移し、現在は茅ヶ崎店と2019年10月に開業した鵠沼海岸店を夫婦で営む。夫と小6の息子、愛犬の3人と1匹暮らし。店名の由来は夫の愛称Page→夫にそっくりな息子→LittlePageとつけた。写真は夫のPageさんと。

東京とは違う、茅ヶ崎のテンポ。今では東京に行くと疲れます(笑)

「茅ヶ崎に引っ越そう」。夫の言葉から、東京暮らししか経験のない晶美さんの茅ヶ崎暮らしが始まって10年。待望の長男が生まれ、大切に育てたい思いで、夫は自然が近くて子育て環境の良いこのまちを選んだ。
「東京暮らしが長かった私は、当初、茅ヶ崎のテンポに合わなくて。歩く速さも都会と全然違ったんです。でも今は、あんなに大好きだった銀座に行っても、都会の歩くテンポに私が合わなくなっちゃった(笑)」
実家の目黒に行くついでに愛息と東京を歩いたりするが、2人で“人が多すぎるから帰ろう…”という展開に。
「このまちに10年住んで、私も湘南の人になったんだなぁと思います。」

茅ヶ崎で暮らして驚いたのは物価の安さ。特に野菜は新鮮で安くておいしいそうだ。
「毎週土曜に茅ヶ崎公園でやっている“海辺の朝市”で売っている野菜などは特に味が濃くてホントにおいしいんです。行列に並んでも食べたい石井さんの“ミニトマトとか!」
西洋野菜のフェンネルやロマネスコを頑張って作って売っていらっしゃる農家さんが食べ方も教えてくれる。「フェンネルはクタクタに煮てスープにするとおいしいよ」。そんなコミュニケーションも楽しい
茅ヶ崎漁港がすぐそばなので、新鮮な魚も味わえる。
「最近は忙しくてなかなか行けませんが、ラチエン通りの魚屋さんは、2000円ぐらいで手巻き寿司のためのセットを作って!といえば一皿用意しておいてくれてました。」いいでしょ~と言わんばかりにニッコリ。魅力的な個人店が多い、このまちらしいエピソードだ。

自転車で10分の海で、お弁当を広げて

家族で過ごす茅ヶ崎ライフ。息子さんが小さいときは市の北部にある“里山公園”で遊んだ。ジオトープのように小川があり、遊具もあって、子どもが満喫できる

他に、こんなエピソードも話してくれた。
「日曜の早朝、急に息子から“唐揚げ作れる?”って声がかかることがあって。これ、お弁当を持って海に行きたいってことなんです。息子は水が大好き。小さい頃は茅ヶ崎の浜の波打ち際で遊びました。自転車で10分で海に行って、浜辺でお弁当を広げて。お弁当を狙うトンビと戦いながら楽しんでいました(笑)」
車で2時間ほど走って、下田の海で遊ぶことも。
「遊びに行くにも茅ヶ崎はとても便利です。圏央道ができてからはさらに便利になって、長野や群馬にキャンプに行ったりもしています。」

茅ヶ崎の地場野菜のおいしさを知っている息子さんは、舌が肥えている。スーパーに並ぶ地元農家さんの野菜は朝のうちに売り切れることも。「買い損ねて地モノではない野菜を黙って食卓に並べると、“いつものキュウリじゃない”とすぐにバレてしまいます。」と笑う。このまちの豊かな食を味わいながら息子が成長しているのがうれしい。それは、大切な息子を育てるためにとこのまちを選んだ夫も同じ思いだろう。

今年はこれでいく!夏の始まりは“ビーサン”選びとコロッケサンド

茅ヶ崎ファミリーらしいエピソードも一つ。
晶美さんは都会育ちだ。当然女性らしいサンダルも靴も持っている。しかし今や、出番がなかなかない。夏はとにもかくにも“ビーサン”だ

茅ヶ崎市旭が丘在住 篠田 晶美(しのだ・あきみ)さんインタビュー  ビーチで家族の時間を過ごす様子

毎年家族で、葉山町のげんべいまで足をのばして今年のビーサンを買いに行きます。足の部分と鼻緒の色のバリエーションがいっぱいあるので、“今年、私はコレでいく”“オレはコレ”と買ってから、葉山の旭屋牛肉店でコロッケとバンズを買い、隣のスーパーでキャベツの千切りを買って、近くの浜でコロッケサンドにして食べるんです。もちろん、買ったばかりのビーサンをはいて、ここでもまた、トンビと戦いながら(笑)。」

茅ヶ崎市旭が丘在住 篠田 晶美(しのだ・あきみ)さんインタビュー  ビーチで家族の時間を過ごす様子

雑貨店はちょっとおしゃべりして、ホッとできる場所にも

夫婦で雑貨店「LittlePage」茅ヶ崎店と鵠沼海岸店を営む。インテリアや店づくりは夫が、商品の仕入れは晶美さんが担当。もともと子ども服や雑貨を売っていたが、どんどんママのもの、大人のものを増やしてきた。アクセサリーやバッグ、洋服など買い付けのものもあるが、作家さんの作品やオリジナルも扱う。時には作家さんとのコラボで商品の企画を行うこともあるという。

茅ヶ崎市旭が丘在住 篠田 晶美(しのだ・あきみ)さんインタビュー  夫婦で営む雑貨店「LittlePage」の外観とご本人

「子育て中って、ママが自分のものを買いに行く時間がないんですよね。子どものものを見に来てくれたついでに、お母さんが自分のものを気軽に買えてテンションがあがったらいいな、その日の子育てが楽しくなるといいなと、ママのものを置き出したんです。」
晶美さん自身も知り合いのいない茅ヶ崎で子育てをしていた経験から、ママたちのの孤独はわかる。ママが少しほっとできる場所になれたらという思いがある。

「“離乳食を食べてくれなくて、もう気が狂いそう~”、そんなママには、“これは食べるかな?と実験だと思ってやってみるといいよ~”なんてリラックスできるよう声をかけたりします。少し元気になって帰ってくれるととってもうれしい。

絶妙な手の差し伸べ方をしてくれる。茅ヶ崎はやさしい

茅ヶ崎の人はあったかい。困っていると助けてくれる。仕事のことで頭がいっぱいになったときに学校行事が迫ると、ママ友がLINEで「覚えてる?」と知らせてくれたり、体調を崩せば、「買い物行ってくるよ」とサポートしてくれたり。お店のお客さんが「夏バテにいいよ」と梅干しをくれたり、お裾分けの果物をくれたり。
踏み込んでくるような嫌な感じじゃなく、なんともいえない不思議な空気で、手を差し伸べてくれる。東京にはなくなったものがある感じ。ちょっと失礼な言い方をしちゃうと、茅ヶ崎は都会に近い田舎。ほっとします。

いいお店がたくさんあることを、もっと伝えたい

茅ヶ崎には、まちに住む人たちも大好きでその良さをわかっている個人店があちこちに点在している。観光で雑誌を手に茅ヶ崎を訪れる人が多いが、それらの店は歩くには遠かったり、まわる仕組みもないと感じている。観光に訪れる人にも地元の人にもいいお店があることを知ってほしい。
駅前でレンタサイクル屋さんをやってみたいと思うことがあります。茅ヶ崎の地元のいいお店を集めたMAPを見ながらお店を巡れたらいいな。すごくいいお店が多いのに知られていないから、営業していくのがつらいという人もいます。いいまちなのにもったいない。つながる方法があるといいなと思います。」

Information
茅ヶ崎の雑貨のお店
Little Page (リトルペイジ)
https://ja-jp.facebook.com/littlepage2008
https://www.instagram.com/littlepage2008/

海辺の朝市
https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/nousui_nogyo/1006519/1022398/index.html

おイシイ農園
https://www.shonan-navi.net/shop/shop.shtml?s=3486

葉山のビーチサンダル専門店 げんべい
http://genbei.com/